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ロックの部屋

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REM

REM『ライヴ・イン・ジャーマニー』(PERFECT SQUARE)



この夏、音楽DVDで唯一買ったのがこれ。REMの『ライヴ・イン・ジャーマニー』です。

REMは2003年、ツアーとして6月から11月にかけて行っている。このライブ映像は7月19日ドイツ、ヴィースバーデンで行われたステージを収録したもの。野外会場である。ちょうど日本の日比谷野外音楽堂に似た雰囲気の会場、もちろん大きさはそれの10倍以上はあると思われます。

選曲が多岐にわたっていて、ベスト・オブ・REMといっていいものになっています。今回のツアーではHP上でリクエストを受け付けたそうです。

ヴォーカルのマイケル・スタイプは、水色のワイシャツと茶系のジャケットとサングラス姿で登場。頭はツルツルです。ヴォーカルスタイルはもう伝導師のようで引き込まれます。

会場は男女半々で20代~30代が中心ですが、アダルトな雰囲気で本物のREM好きといった感じです。

中盤で演奏される名曲「LOSING MY RELIGION」で最高に盛り上がります。ピーター・バックが弾くギターが特殊でウクレレぐらいの大きさの小型のギターを使用していました。なるほどなぁ、あの切ないギターのフレーズはこれで出していたのかと思ったしだいです。

14曲目の「AT MY MOST BEAUTIFUL」あたりから会場も暗くなって、益々REMの世界に入り込みました。

ラストは「MAN ON THE MOON」で静かなギターのイントロで始まる曲ですが、♪If you believed they put a man on the moon~の箇所から総立ちで全員合唱大盛り上がりです。

ラストの「MAN ON THE MOON」が終わって、奥に引っ込んだと思ったら30秒も経たずにステージへ、アンコール1曲目はこれまた美しいバラード「EVERYBODY HURTS」です。

アンコールは「EVERYBODY HURTS」から「CLOSING CREDITS」まで7曲も演奏しています。

REMのライブを見て思ったこと、会場の人達は皆にこやかで幸福感に満ちている。そうREMとはそんなバンドなのだ。
アコースティックで繊細で聴いているとどこか熱いものがこみ上げてきます。マイケル・スタイプのヴォーカルの求心力はまさにカリスマです。

活動歴は20年以上なのに、技巧に走ることもなく惰性でやっているようにもみえないし、商業主義のかけらも見えない純粋な音楽に頭が下がります。

このライブDVDは、私の一生の宝物になるのに違いありません。

                         《2004-09-14記》



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